2014年8月17日日曜日

日本の夏、崩壊

お盆も終わった。

この頃、天気予報は、いつも「大気の状態が非常に不安定になっている。このため、非常に激しい雨が降る見込み。」「記録的な大雨」とか、

夕立という言葉を聞かないな~。

入道雲が湧きあがり、にわかにかけ曇り、一雨が降り、さっとあがって、虹が架かるというのが夏の風物詩だった。

ああ…日本の夏はこれから一体どうなってしまうのだろう。

2014年8月14日木曜日

称名・大日岳・室堂・八郎坂・登山

夏の思い出作りに「称名~大日~奥大日~室堂~八郎坂~称名」6:00~18:00を決行した。
大日岳は25年ぶりだ。奥大日~室堂は行ったことが無いが何とかなるだろう。

6:16 登山道入口に着く。ここで「キタノ」さん(41歳)に会う。

室堂まで11時間となっている。


「頂上まで、どのくらい掛かりますか?」
「5~6時間かな 予定は?」
「大日岳往復です。」
「あなたは?」
「1周するつもり」

登り始める。キタノさん付いてくる。
「無理せんと、自分のペースで登ったほうがいいよ。」とよけいなアドバイスする。

途中、木が根こそぎ倒れて道を塞いでいた。



牛ノ首 対岸が見え出す






大日平に出る。 自分と同じ軽装の人に抜かれる。ペース上げ、キタノさんおいていく。
湿原で、シューズがドロドロになり、水が滲みてくる。


大日平山荘が見えた。空にはうろこ雲 もう秋?







7:45 大日平山荘 高山の人にあう。しばらく休んだあと二人で歩き始める。
高山の人、遅いので先に行く。これが失敗だった。
木道が終わりごろ下りになっていて、湿ったところでスッテンコロリン。
起き上がってそのまま涸れ沢に。



大きな石がゴロゴロ。しばらく行くと大きな岩が・・・何とかよじ登っていく。
2個、3個と大きな岩をクリアするごとに「なんか変?」と思いながらも先に進む。
4個目の岩は、とても一人ではクリア出来ない。流木を立掛けてみるが危険でやめた。
道を間違えたようだ。人を待っても来るわけない。戻ろうか。
上に行けばどこかで登山道に出会うだろう。沢の脇の茂ってるクマ笹を手がかりによじ登る。
藪をかき分けて泳ぐように上に行くが、その先は益々酷くなっていた。



以前、弘法から弥陀ヶ原に行く木道で、分岐点で間違え松尾峠に行ったこと思い出す。
あの時も、途中で間違ったと気付いたが、このまま行けばバス道路に出るだろうと先に行った。
その先はどん詰まりだった。
戻ろうとしたとき、すぐ近くで話声聞こえた。助かった!登山道だ!
5メーター程藪を進むと登山道に出た。

休憩しているキタノさんにあう。一緒に登る。キタノさん早い、付いて行くのがやっとだ。
今朝、彼に言ったことが恥ずかしい。

高山の人に追いつく。不思議そうな顔して「どこいっていたんですか?」

追いついてきた登山者に道を譲ると、自分の着ていた立山マラニックのシャツをみて「今年のマラニック出たんですよ」
高岡の人で室堂まで行って立山もに登る予定だそうだ。三人で大日岳を目指す。元気な二人においていかれる。




9:50 大日岳に到着 キタノさん、どか弁広げて食べていた。高岡の人はここに寄らずに行ったらしい。
キタノさん このまま私に付いて室堂に行きたいと言ってきた。私も二人のほうが心強いので一緒に行くことになった。

剣岳


薬師岳




花など見ながら奥大日に向かう。





右側は、初めて見る景色、大きくえぐられた台地、つづら折りのアルペンルート、弥陀ヶ原高原。




鎖場もあって登りは辛い。この調子だと室堂からバスに乗ろうかと考える。キタノさんの姿は全く見えない。




11:50 奥大日に到着 ここからの剣岳 かっこいい! 室堂までの時間が読めないので、すぐ出発する。
下りは快調。周囲の展望が良すぎなので、ゆっくり立ち止まっては眺める。正面に立山、地獄谷。







浮石で尻もちつく。右足の後ろ 踵から尻までピリッとした。攣ったと思ったが、後はなんとも無く治まってくれた。
膝、腰が踏ん張り効かず何度も転びそうになる。


川を渡って雷鳥沢キャンプ場へ 広いキャンプ場、テントでいっぱいだ。
またも、長い階段が現れる。上を見ずにゆっくり登る。
途中で、キタノさん待っていてくれた。パワージェル飲む。
富士山用に用意したものいっぱい余ったので、今回も1時間毎に飲んでいる。
効いているような、いないような。

雷鳥荘に着く。地獄谷からのガスが酷く咳き込む。こんなことは初めてだ。苦しい。


1:57 室堂に着く。腹ごしらえしながら、バスの乗るかキタノさんに聞く。
自分の足で最後まで行きたいという。称名の閉鎖まで4時間30分。
行けるところまで行って、間に合わなくなったら、バスを利用することにする。

天狗平まで水平道コースを行く。見える景色も新鮮だ。

















快調に歩く。雷鳥の調査隊がいた。カメラを向けている先には、雷鳥がいるはず 保護色しているのでなかなか見つけられない。
何かが動いた。多分雷鳥だろう。眼鏡していないのでよく見えない。

















隊員の方に天狗平ー美松坂コースのこと聞く。木道じゃなく地面を歩く道。バス道路よりだいぶ近道だ。

2:30 天狗平山荘裏から、その道に入る。明るく開けたところは、リポビタンDの世界で二人で快調に飛ばす。
一転、薄暗い森の中に入ると、一人では、怖い。初めてだと尚更だ。苔むした石で、またもこける。
膝も腰も踏ん張れず、膝から崩れ落ちる。膝を擦り剥く。

3:20 明るい道路に飛び出す。美松に到着。すぐ下に弥陀ヶ原ホテルが見える。
時間も余裕があると確信できたし道路は、凸凹ないので楽に歩ける。二人並んで世間話しながら進む。
時間はゆっくり流れてる。


追分から、また木道に入る。キタノさんは楽しそうだ。
10キロ44分の記録あり、今度の海王丸マラソンで初ハーフ。
来年の名水と、富山マラソンを目指しているという。

八郎坂下山口近くで、後ろから声掛けられた。朝あった高岡の人だった。
立山へ行ったが、凄い渋滞で時間が掛かり、バスで弘法まで来たという。

三人で八郎坂下りる。もうすぐゴールという安心感から緊張の糸が切れてた。ズリ、ズルと滑る。
そのたび、慎重にと思うが、早く下りたいという気持ちが勝ってる。
ズルと滑っても踏ん張り効かずまたも腰砕け。ここまで来て怪我したら元も子もない。
危ないところは手を使って木や岩を掴んでゆっくり下りた。

























5:30 称名に到着。




飛竜橋でキタノさんが「マラニックに出た二人と一緒に記念写真撮りたい」と三脚を取り出した。
改めて「立山マラニック」って凄いことらしい。



2014年8月6日水曜日

2014富士山頂往復マラニック

白糸の滝






田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ 富士登山往復マラニック

参加を殆ど諦めていたマラニック。七月になってから半強制的にゲロガエルに促され練習再開。
3週連続で「立山」を走る。7/24医師から条件付きで許可受ける。

田子の浦に到着。富士山を探すが、まったく見えない。



スタート地点に移動中、雲が切れはじめ、富士が姿を現した。
横綱のように、でんと構え、「さぁ、かかってこい!」と言っているようだ。

24時間の夜通しラン、空気の薄い3776mの高所、重いザック背負ってのランなど初体験と、怪我が完治していないことで、頭の中が不安でいっぱいだ。

18:10 スタートの合図で、仲間4人と走りだす。
辿り着けるだろうか富士山頂へ、田子の浦まで戻ってこれるだろうか

当たりが暗くなってきたころから、単独走行。
やはり、鎖骨が気になって右手でザックの振動を押さえて走っている。
ショルダーベルトが鎖骨の当たらないように、スポンジタワシを挟んでみたのだが、ザックが重くて効果ない。

20:08 CP1 浅間大社 お祭りの真っ最中で人でいっぱいだ。どこへいけばいいのか分からないので、前にいたランナーについていく。
本殿のだいぶ手前で、みなお祈りしていたので、自分もそこでお祈りする。「今日も一日、息災に生きられました。」と神様にお礼を伝える。そうすれば、次の日も無事を守ってくださるだろう。

ここで、ゲロガエルに出会う。心強い。
水や食料を調達するするところ決めておいたのだが、焦って18キロぐらいのスーパーで水2リッター おにぎり2個、塩きんつばを購入してしまった。
ザックが重い!肩に食い込む。鎖骨が心配。痛くなったら終わり、プレートが外れたか又折れたかだ。

集団で、歩いている。誰も走りださない。
「歩いていて、大丈夫なんですか?」と周りの人に尋ねる。
「大丈夫。と誰かが言っていたよ」と返事があったが
「?????」

ゲロガエル、またもコンビニに行く。
しばらく待ったが、遅いので先に行く。
集団も最後の販売機と思われるところで皆、止まった。
ひとりで先に行く。すぐ集団に吸収されるだろう。
オオクワガタ販売所あたりから真っ暗な森林地帯に入る。看板には5合目まで25キロと表示。

前後に明かりが全く見えず、俺一人。ヘッドライトの明かりを頼りに、ひたすら登る。
不気味だ。森の中に何がいるように感じる。
遠く先で点滅している。チェックポイントと思ったら歩道で人が寝ていた。

23:17 CP2 標高1000m
予想に反して涼しい。びっしょりだったウェアは乾きはじめている。
鎖骨のこと完全に忘れている。

後ろの方から声が聞こえた。振り返るとライトが二つ。ちょっと安心する。

軽そうなザックを背負った二人、軽々と走って俺を追い抜いていく。
二人は瞬く間に、消えた。
今度はロードレーサーが追い越して行った。

ようやく、聞き覚えのある声が聞こえ始めた。ゲロガエルだ。
しばらく一緒に歩くが、おいていかれる。
すぐそこに、山小屋の明かりが山頂に向かって点々と見える。でも、五合目までまだ15キロある。

01:11 CP3 料金所跡
立山マラニックに出たという女性と一緒に登る。
北アルプスも何回か経験してるというので、五合目からの登山道の様子を聞く。
「遊歩道みたいなもんよ」

女性に付いていけない。斜度が緩くなると近づくが、コーナーの急な所では離される。

失速したゲロガエルに追いつく。
彼のヘッドライトが暗くなっていた。
電池の消耗と脚力とが正比例し「跳べないカエル」になっていた。

03:01 CP4 標高2000m
完走できる予定時間より大分遅れてる。
五合目まで、あと4キロ 足は動かない。
俺は、完走あきらめ、富士登頂を目指すことにする。ゲロガエルに先に行ってくれと告げる。
ご来光も拝めそうにない。東の空が明るくなってきた。

04:00 CP5 新五合目
寒い。隣に女性がいるが構わず、ランパン脱ぎタイツを履く。長袖シャツ、カッパを着る。
ここでこんなに寒いのなら、上はもっと寒いはず、着るもの何も持っていないので不安だ。
食欲なく、おにぎり1個無理やり押し込む。

完全に、気分は「富士登山」。景色を楽しみながら登る。
だが、そんな気分でいられたのは、ほんの1時間ほど







黙々と、山頂に続く道を登り続ける。
マラニックに参加している松本親子がずっーと一緒だ。
8合目過ぎてから、空気が薄いせいか、身体が重い。
頭が痛くなる兆候があるので、薬を飲む。




10:03 CP6 富士山頂3,776
やった!日本一の山征服。





城さんに「唇青いよ、小屋に入って休んだ方がいいよ」といわれる。
頭がボっーとして思考力ゼロ。
900円のカップめん食べたあと寝てしまった。

下山は宝氷山まわりで走って下りる予定だったが、走る気にならず、登ってきた道を下る。
お鉢巡りもパス。

下りも辛かった。滑りやすく長い下り。こんなところ、早く下れるわけない。
五合目から田子の浦まで、走って帰る。とんでもない。
誰から、誘われても2度と絶対参加しない。

五合目からバスに乗り新富士宮まで行く。
ゴールの田子の浦まで歩く。
完走して帰る参加者等とすれ違う。
制限時間の6:00が過ぎた。
6:30 ゴール近く スタッフの方々、拍手で迎えてくれる。恥ずかしい。
この後、何人も走って戻ってくるランナーいる。

受付で「DNF」と告げる。
ゴール地点で写真撮りましょうかといわれたが、断った。


翌朝、泊った宿で、声からけれた。
「マラニック走っておられましたね」
「走ってました」
「分かりますか」
顔をよく見る。「あぁ、一緒に登った。」
普段の格好だと分かりにくい。松本さん親子だ。
むこうは、私の白髪頭で分かったようだ。
「最後まで行かれたんですか?」と聞く。
お父さんは料金所跡まで、息子さんはゴール近くでリタイア。

多分、来年も彼らと走っているだろうな????


精進湖


2014年8月5日火曜日

富士登山

八合目についた時、ザックの重みは頭のてっぺんにまでのしかかっているような錯覚に陥った。お、重い…。
山小屋の前の平地をよたよたと歩きながら、登山道の一段目にさしかかった時異様な頭痛が私を襲う。

 なんとか八合目と九合目の中間点まで進んだ所で、やめよう、腰掛けよう、も、もう限界じゃ…。こんな事しても何にもならんぞ、でもあと少しで九合目だ、せめてそこまで登ろう。 身体が重~い。

重さのあまり気力が擦り切れるような気がする。息が切れそうな、窒息しそうな胸の苦しさを覚える、も、もうあかん、でも勢いで 九合目まで登り切った。
苦しい。 

ぜーぜー、はーはー、最後の本当に最後の力を振り絞って頂上まで行ってみよう。一旦下に座ったら、二度と立てそうにない。 痩せた私の少ない筋肉は引きちぎれんばかりだった。

ぜぇ~、ぜぇ~、ぜぇ~、頭が、酸素を求めてると分かった。身体中がけだるくなっていた。足はもう上がらない。
頂上まで登り切った時、これはもうマラニックではなくなっていた。

 意識が半分薄れていくような頭の中で、これは、自分への挑戦だ!と言い聞かせていた。頂上がもう、目の前にある。あと十数メートル上がれば、目的地に辿りつくのだ。 この時のわたしは、殆ど登山家の境地に達していた。痩せた身体から、意地と気力だけの力を出し、一歩一歩登りつめていった。もう、息も枯れて出ない。 身体の水分は全部蒸発したかのようだった。筋肉は延びきり、頭はマヒし、廻りがソフトフォーカスがかかったように見えた。

 はーはーはーはーはーはー 十歩登っては はーはーはーはーはーはー 

 私を追い越していった女性、戻ってきて「大丈夫ですか?その岩に腰掛けて、しばらく休めば楽になりますよ」

 この後も、二人の女性から声を掛けられた。「大丈夫ですか?」

 「もうダメ 死にそう」男62才、まだまだ捨てたもんじゃない

 最後の山小屋に登り詰めた時、私の疲れ切った筋肉は歓喜の震えをおこした。男62才、まだまだ捨てたもんじゃない、私は自分で自分を賛えていた。 ザックを下ろそうした時、まだ上がある。なんでやねん。

 マップを見た私は気が狂いそうになった。ここは「 九合五勺」声が出なかった。涙が出た。心の中で叫んだ。

 ば、ばかやろぉぉぉぉぉおおおお~~!ち、ちきしょおー!七、八、九合目の次は十合目だろがよぉぉぉおおお~~!

2014年8月1日金曜日

富士山 初登頂目指す

ザックに荷物を入れた。

ゴアテックスレインウェア 上
ヘッドライト・ハンドライト
現金3万
モバイル
ゲイター
手袋
カメラ
ハイドレーション
バンダナ
長袖シャツ
ソックス
タイツ
パワージェル 10個
薬 テープ 鋏 

重さを量ってみる。自分の体重を量ったら 53㎏ 3kg減っていた。 ザックを担いてみると 55kg ザックは2kg 重く感じた。これに水や食料を詰め込むと5kgぐらいになるかな 総量は体重が減っているので2kg増 

パワージェル 1時間に1個のつもりで24個用意したが 重くなるので10個にした。だがまだ迷っている。

立山で試してみたが効果は分からなかった。

台風の影響も無く、雨の心配はなさそうだ。