2014年8月14日木曜日

称名・大日岳・室堂・八郎坂・登山

夏の思い出作りに「称名~大日~奥大日~室堂~八郎坂~称名」6:00~18:00を決行した。
大日岳は25年ぶりだ。奥大日~室堂は行ったことが無いが何とかなるだろう。

6:16 登山道入口に着く。ここで「キタノ」さん(41歳)に会う。

室堂まで11時間となっている。


「頂上まで、どのくらい掛かりますか?」
「5~6時間かな 予定は?」
「大日岳往復です。」
「あなたは?」
「1周するつもり」

登り始める。キタノさん付いてくる。
「無理せんと、自分のペースで登ったほうがいいよ。」とよけいなアドバイスする。

途中、木が根こそぎ倒れて道を塞いでいた。



牛ノ首 対岸が見え出す






大日平に出る。 自分と同じ軽装の人に抜かれる。ペース上げ、キタノさんおいていく。
湿原で、シューズがドロドロになり、水が滲みてくる。


大日平山荘が見えた。空にはうろこ雲 もう秋?







7:45 大日平山荘 高山の人にあう。しばらく休んだあと二人で歩き始める。
高山の人、遅いので先に行く。これが失敗だった。
木道が終わりごろ下りになっていて、湿ったところでスッテンコロリン。
起き上がってそのまま涸れ沢に。



大きな石がゴロゴロ。しばらく行くと大きな岩が・・・何とかよじ登っていく。
2個、3個と大きな岩をクリアするごとに「なんか変?」と思いながらも先に進む。
4個目の岩は、とても一人ではクリア出来ない。流木を立掛けてみるが危険でやめた。
道を間違えたようだ。人を待っても来るわけない。戻ろうか。
上に行けばどこかで登山道に出会うだろう。沢の脇の茂ってるクマ笹を手がかりによじ登る。
藪をかき分けて泳ぐように上に行くが、その先は益々酷くなっていた。



以前、弘法から弥陀ヶ原に行く木道で、分岐点で間違え松尾峠に行ったこと思い出す。
あの時も、途中で間違ったと気付いたが、このまま行けばバス道路に出るだろうと先に行った。
その先はどん詰まりだった。
戻ろうとしたとき、すぐ近くで話声聞こえた。助かった!登山道だ!
5メーター程藪を進むと登山道に出た。

休憩しているキタノさんにあう。一緒に登る。キタノさん早い、付いて行くのがやっとだ。
今朝、彼に言ったことが恥ずかしい。

高山の人に追いつく。不思議そうな顔して「どこいっていたんですか?」

追いついてきた登山者に道を譲ると、自分の着ていた立山マラニックのシャツをみて「今年のマラニック出たんですよ」
高岡の人で室堂まで行って立山もに登る予定だそうだ。三人で大日岳を目指す。元気な二人においていかれる。




9:50 大日岳に到着 キタノさん、どか弁広げて食べていた。高岡の人はここに寄らずに行ったらしい。
キタノさん このまま私に付いて室堂に行きたいと言ってきた。私も二人のほうが心強いので一緒に行くことになった。

剣岳


薬師岳




花など見ながら奥大日に向かう。





右側は、初めて見る景色、大きくえぐられた台地、つづら折りのアルペンルート、弥陀ヶ原高原。




鎖場もあって登りは辛い。この調子だと室堂からバスに乗ろうかと考える。キタノさんの姿は全く見えない。




11:50 奥大日に到着 ここからの剣岳 かっこいい! 室堂までの時間が読めないので、すぐ出発する。
下りは快調。周囲の展望が良すぎなので、ゆっくり立ち止まっては眺める。正面に立山、地獄谷。







浮石で尻もちつく。右足の後ろ 踵から尻までピリッとした。攣ったと思ったが、後はなんとも無く治まってくれた。
膝、腰が踏ん張り効かず何度も転びそうになる。


川を渡って雷鳥沢キャンプ場へ 広いキャンプ場、テントでいっぱいだ。
またも、長い階段が現れる。上を見ずにゆっくり登る。
途中で、キタノさん待っていてくれた。パワージェル飲む。
富士山用に用意したものいっぱい余ったので、今回も1時間毎に飲んでいる。
効いているような、いないような。

雷鳥荘に着く。地獄谷からのガスが酷く咳き込む。こんなことは初めてだ。苦しい。


1:57 室堂に着く。腹ごしらえしながら、バスの乗るかキタノさんに聞く。
自分の足で最後まで行きたいという。称名の閉鎖まで4時間30分。
行けるところまで行って、間に合わなくなったら、バスを利用することにする。

天狗平まで水平道コースを行く。見える景色も新鮮だ。

















快調に歩く。雷鳥の調査隊がいた。カメラを向けている先には、雷鳥がいるはず 保護色しているのでなかなか見つけられない。
何かが動いた。多分雷鳥だろう。眼鏡していないのでよく見えない。

















隊員の方に天狗平ー美松坂コースのこと聞く。木道じゃなく地面を歩く道。バス道路よりだいぶ近道だ。

2:30 天狗平山荘裏から、その道に入る。明るく開けたところは、リポビタンDの世界で二人で快調に飛ばす。
一転、薄暗い森の中に入ると、一人では、怖い。初めてだと尚更だ。苔むした石で、またもこける。
膝も腰も踏ん張れず、膝から崩れ落ちる。膝を擦り剥く。

3:20 明るい道路に飛び出す。美松に到着。すぐ下に弥陀ヶ原ホテルが見える。
時間も余裕があると確信できたし道路は、凸凹ないので楽に歩ける。二人並んで世間話しながら進む。
時間はゆっくり流れてる。


追分から、また木道に入る。キタノさんは楽しそうだ。
10キロ44分の記録あり、今度の海王丸マラソンで初ハーフ。
来年の名水と、富山マラソンを目指しているという。

八郎坂下山口近くで、後ろから声掛けられた。朝あった高岡の人だった。
立山へ行ったが、凄い渋滞で時間が掛かり、バスで弘法まで来たという。

三人で八郎坂下りる。もうすぐゴールという安心感から緊張の糸が切れてた。ズリ、ズルと滑る。
そのたび、慎重にと思うが、早く下りたいという気持ちが勝ってる。
ズルと滑っても踏ん張り効かずまたも腰砕け。ここまで来て怪我したら元も子もない。
危ないところは手を使って木や岩を掴んでゆっくり下りた。

























5:30 称名に到着。




飛竜橋でキタノさんが「マラニックに出た二人と一緒に記念写真撮りたい」と三脚を取り出した。
改めて「立山マラニック」って凄いことらしい。



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